【豊中 和菓子 老舗】100年以上続く「杵屋末広」の“あるがまま”のやさしさ

杵屋末広の商品のイメージ画像

自然との出会い、やさしいぬくもり。

創業大正5年の老舗和菓子店
『杵屋末広』は、素材本来の味わいを
大切にしながら、
子育て世代を支援する
ユニークな取り組みも行っています。

この記事では、
和菓子が好きだけれど、
子連れでお店に行くのは不安…

という方に向けて、

地域に根ざした
優しいサービスや歴史的背景、
人気の和菓子などをまとめました。


■本記事のポイント

・「杵屋末広」が100年以上地元で愛される理由

・子育て世代に人気の「親子茶屋」とは

・店主が考える“商売は文化”という理念

・自然体な和菓子づくりへのこだわり

 

項目 詳細
取材先 杵屋末広
所在地 大阪府豊中市南桜塚1丁目4−2
HP/SNS     https://kineyasuehiro1937.com/


店先で感じる“安心感”


店先の様子

阪急曽根駅から歩いて10分ほど。

閑静な住宅街を進むと、
**「杵屋末広」**
が見えてきます。

大きく開いたガラス戸の向こうには、
どこか懐かしさを感じさせる和の空間。

店先のショーケースには色とりどりの和菓子が並びます。

いしたにのアバター いしたに

建物自体から温かみや安心感が
先に伝わってくる印象でした。


100年以上変わらない
“和菓子で伝えるやさしさ”


克彦さんのアバター 克彦さん

刺激(中毒性)が強いものを作るのではなく、
“違和感なく食べられて自然と笑顔がこぼれる”
和菓子を目指しています。

昭和や平成を乗り越え
令和を迎えてもなお続く

「杵屋末広」の根幹には、

自然との出会い、やさしいぬくもり。

という創業時からの精神が息づいています。

どこか懐かしさのある和菓子の数々には、
その“やさしさ”がぎゅっと詰まっているように感じられます。

大正5年から始まる
杵屋末広の歴史


大正5年創業の歴史資料

年号 作業内容
大正5年(1916) 創業者の曾祖母が九州・八幡で
大賀太寿堂」を開業
昭和12年(1937) 初代・大賀輝光さんが大阪に移転し、
杵屋末広』として始動
戦後〜現在 激動期を乗り越え、豊中に根差した
地域密着の和菓子屋へ成長
現店主:克彦さん 4代目としてお店の味を守り続けている



大正5年(1916年)に九州で
開業した和菓子店を、
初代の大賀輝光さんが
大阪へ移転したのが昭和12年。


杵屋末広 創業時の様子

当時の戦争を乗り越えながらも、
創業時からの理念を曲げることなく、
地域の人々と共に歩み続けています。


自然に食べられる
“あるがまま”の和菓子


杵屋末広の季節和菓子

杵屋末広のおすすめ商品

商品例 特徴
山ほっくり 栗そのものの風味を直に味わえる、
余計な甘さを控えた逸品
踊るはにわ 生地は独自製法のトラ焼き
粒あんと新鮮な生クリームをサンド
季節限定の生菓子 四季折々の食材を活かし、
見た目にも驚きと楽しさを演出



店主の克彦さんいわく、

「過度な飾りや甘さで驚かせるのではなく、
食べた瞬間にホッとするような優しい味わい」

が理想とのこと。

口に含むと自然の恵みが
ふんわり広がる感覚を大切にしている姿勢が、
すべての商品に反映されています。

この土地で87年、
地元に愛され続けるワケ

 

ショーケース内の和菓子

克彦さんのアバター 克彦さん

お客様に来ていただいたからには、
見た目でも味でも“季節的な驚き”を感じてもらいたい。

違和感なく食べられるという軸は
ずっと持ち続けていますが、新しい発想
取り入れて商品開発することで、
お客さんが飽きないように心がけています。

派手さより安心感、
そして時々差し込まれる“驚き”が、
多くの人を惹きつける理由だといえそうです。

【親子茶屋】お母さんたちが
安心して子どもと過ごせる場所


親子茶屋の様子(杵屋末広提供)
杵屋末広さん提供

「杵屋末広」では、和菓子を一つ購入すれば、
2時間まで子どもと一緒にゆったり過ごせる

“親子茶屋”

を設けています。

  • 子育ての悩みを気軽に共有できる

  • 外出先でも和菓子を楽しみながらリフレッシュ



地域の人々から

「悩みを共有できる場」

「リフレッシュできる場」
として好評で、

「お母さんたちの笑顔が少しでも増えれば」

と克彦さんは語ります。


“商売は文化”
地域の居場所としての和菓子店


店舗内観と和菓子づくり

mochimoji編集部より
克彦さんは
商売はモノを売るだけでなく、 文化をつくる仕事
と強調します。
子育て支援や人との触れ合いを大切にし、
和菓子屋以上の価値を
地域に届けることを目指しているのです。


和菓子作りにとどまらず、
教育・子育てや地域コミュニティとの
かかわり方まで意識する姿は、
多くのファンが集まる理由の一つといえるでしょう。

“あるがまま”に
事象をとらえる店主の想い

克彦さんのアバター 克彦さん

店が続くかどうかも
自然の流れかもしれない。
でも、私が自然体でいられるのは、
お菓子作りを続けることだと思っています。

死ぬ直前まで工場に立ちたいですね。

ヨガの思想から学んだ
「自然体」を実践し、
もし店がなくなっても
それはそれで受け入れる。

けれども、できる限り和菓子作りに
打ち込みたいという強い気持ちが、
店全体を温かく包んでいます。

店舗情報・購入方法


店頭の外観

項目 詳細
店名 杵屋末広
所在地     大阪府豊中市南桜塚1丁目4−2
HP/SNS     https://kineyasuehiro1937.com/
定休日 水曜日
アクセス 阪急「曽根駅」より徒歩約10分

\mochimoji編集部より/
松竹堂の「フルーツ餅」は、
見た目にも華やかで贈り物にもぴったり。

アレルギー表記もしっかり管理されているので、
安心して選ぶことができます。
ぜひ一度、老舗の奥深さと新しさを体験してみてください。


まとめ


誰もが安心して食べられるお菓子

100年以上の歴史を持ちながら、
“あるがまま”の和菓子作りや
“親子茶屋”といった
新しい取り組みを続けている

杵屋末広

地元の人々に愛されているのは、
派手さではなく

自然との出会い、やさしいぬくもり

を伝え続けているからでしょう。
子ども連れでも気兼ねなく
立ち寄れるカフェスペースや、
季節ごとの和菓子の“驚き”など、
温かい魅力が満載です。

豊中を訪れた際には、
ぜひ杵屋末広で穏やかな時間と、
やさしい甘みを楽しんでみてはいかがでしょうか。

\mochimoji編集部より/
四季折々の商品が常に変化しているため、
定期的に足を運ぶと新しい発見が
あるかもしれません。

 

この記事を書いた人
いしたにたいし

いしたにたいし

経歴
広告代理店を経て和菓子職人に転身。
その後和菓子専門サイトを運営中。
(和菓子置き換えダイエットで-40kg成功)