サラリーマンから和菓子店オーナーへ:茨木「石州」の挑戦
大阪府茨城市で長く地域に
愛されてきた和菓子店「石州」を、
サラリーマン経験のみの
店主が事業承継という
かたちで引き継ぎました。
今では承継前の職人から学んだ技術を
生かして自ら練り切りを製造し、
新たなファンを獲得しています。
地域イベントやオンライン販売などの
取り組みにも積極的で、
未経験ながら着実に
お店を成長させている姿が印象的です。
本記事では、店主の挑戦やお店の魅力をご紹介します。
・未経験から始めた和菓子作りへの情熱
・老舗の味と新しいアプローチの融合
・地域を巻き込む取り組み
項目 | 詳細 |
---|---|
取材先 | 菓匠 石州 |
所在地 | 大阪府茨木市元町2−20 |
電話番号 | 072-623-2796 |
アクセス | 茨木市駅から徒歩5分:鯛屋商店内 |
店主が歩んだ経緯
サラリーマンから和菓子店オーナーへ
もともと医薬品卸の営業職として
勤務していた店主は、
いつまで会社勤めを続けるか
迷っていたといいます。
そんなとき、友人がM&Aによって
ホテルを買収した話を聞き、
自分も既存の事業を継承をし、
愛されてきたものを守るという
ことに興味を持ちました。
「私も長年愛されてきた味を守りたい」
そう考え、事業承継をし、
引き継いだのがきっかけです。
前職の営業経験が活きる
前職で培った営業力が、
和菓子店の経営にも役立っています。
かつて担当していた取引先などが
応援に来てくれたり、
積極的に買い支えてくれたりすることで
売り上げが上向く場面もあるとのことです。

商売の基本は営業とほとんど同じ。
お客様とのやり取りが好きなので、
うまく活かせています
慣れない製造に奮闘中
営業面では自信を持つ店主ですが、
製造工程はほぼ未経験のため、
まだ慣れない部分が多いといいます

現場に立って実際にあんを炊いたり、
練り切りの成形をしたりと、
職人技を少しずつ学んでいます
先代の職人に指導してもらいながら、
時間をかけて技術を習得中です。
地元との関わりとイベント参加
地域イベントでの出店
この和菓子店は地元の催事や
イベントに出店し、
地域との交流を大切にしています。
店主も先代からの方針を引き継ぎ、
茨城市の行事に積極的に参加。

実際にお客さんと
会話しながら販売するのは、
営業職だった頃の経験が活きています
オンライン販売やSNS活用の挑戦
新しい顧客層を狙う取り組み
店主はオンラインによる販路拡大を目指し、
SNSや デリバリーサービスを導入しています。
店舗に直接来られない方にも
和菓子を楽しんでもらえるよう
工夫しているのが特徴です。
<インスタグラムはこちら>
M&Aで広がるこれからの展開
新商品の開発や百貨店への出店
店主は、百貨店での
催事出店を視野に入れたり、
新商品を開発したりと前向きです。
もともと営業としての視点があるため、
販路やマーケティングの計画を
立てるのが得意だといいます。
今後は和菓子教室や ワークショップにも
関心があり、老舗の技術と新たな販売手法
を組み合わせて、
より多くの人に和菓子を
味わってもらうことを目指しています。
おすすめ商品紹介
茨木勝負めし参照
>茨木市の花M<
>バラの上生菓子<
店舗情報・購入方法
項目 | 詳細 |
---|---|
店名 | 菓匠 石州 |
所在地 | 大阪府茨木市元町2−20 |
電話番号 | 072-623-2796 |
アクセス | 茨木市駅から徒歩5分:鯛屋商店内 |
まとめ
製薬会社の営業職から
和菓子店に転身した店主の物語には、
営業ノウハウを生かした接客や
販路拡大策が凝縮されています。
製造については
先代の職人から学ぶ段階にあり、
まだ手探りで試行錯誤を続けています。
それでも、長年培われてきた技術と
新たな発想を組み合わせる努力は、
大きな可能性を秘めていると感じます。
茨木市を訪れた際には、
ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
未経験からの挑戦は、
和菓子に新しい視点をもたらすチャンス
今回取材した店主は、
営業経験を生かして
商売を盛り上げていることが
とても伺えました。