中部の名物和菓子7選:笹団子や栗きんとんなど魅力紹介
中部地方は日本の中心部に位置し、
多様な文化と伝統が交わる地域です。
各県に独自の和菓子が受け継がれ、
素材や製法にこだわる
老舗も数多く存在します。
この記事では、
中部地方を代表する
名物和菓子の特徴や歴史、
お店の情報をまとめました。
旅行やお取り寄せの際に
ぜひ参考にしてみてください。
笹団子(新潟県)
香りと保存性に優れたヨモギと笹のコラボ
ヨモギを練り込んだ団子生地にこしあんを包み、
笹の葉で包んで蒸した和菓子です。
笹の葉には抗菌作用があり、
香りと風味を閉じ込めるため、
保存食としても重宝されてきました。
>歴史<
江戸時代、新潟県の農家が保存食
として作り始めました。
端午の節句には子どもの成長を願う
行事食としても定着したといわれています。
>お店のこだわり<
田中屋本店
-
地元産ヨモギを使用した無添加の笹団子が人気
-
店舗では製造実演が見られることもあり、作りたてを味わえる
丸屋本店
丸屋本店
-
創業明治10年の老舗
-
地元で採れた笹の葉を使い、香り豊かな仕上がり
- 素朴な甘さと滑らかなあんの調和が魅力
>お客様の声<
笹の香りがふんわり広がり、どこか懐かしい味わい
月世界(富山県)
ふわっと軽い口溶けが生む上品さ
砂糖・寒天・卵白を使い、
口の中でシュワッと溶ける
独特の軽さが特徴の和菓子です。
白く美しい見た目と上品な甘さで
贈答用にも選ばれています。
ワンポイント
・口に入れるとすぐ溶ける軽さがクセになる
・「湿気に弱いので早めに食べるのがおすすめ」
>歴史<
富山を代表する老舗「月世界本舗」が
明治三十年に創業し、
以来変わらない製法を守り続けています。
>お店のこだわり<
-
職人による手作業が生み出す繊細な食感
-
和三盆糖を使用した上品な甘さで、
富山の定番土産として定評あり
羽二重餅(福井県)
絹織物のような柔らかさを楽しむ伝統の餅
米粉と砂糖を練り合わせて作られる、
柔らかく口どけの良い和菓子です。
福井県の特産品として
江戸時代から愛されています。
>歴史<
福井で生産される絹織物
「羽二重」にちなみ、
そのしなやかな食感を
再現したと言われます。
贈答品としても広く親しまれてきました。
>お店のこだわり<
村中甘泉堂本店
- 福井県産の最高品質の米粉と砂糖を使用
- 独自の蒸し工程と練り合わせで繊細な食感を実現
- 「ぜんざいに入れても美味」との評判あり
羽二重餅總本舗松岡軒
羽二重餅總本舗松岡軒
- 創業1897年
- 地元の素材を厳選し、伝統製法を忠実に守る
- 職人が一つひとつ丁寧に仕上げるため、ふわりとした口どけが魅力
桔梗信玄餅(山梨県)
香ばしいきな粉と黒蜜が生み出す濃厚な味わい
柔らかい餅にきな粉をまぶし、
黒蜜をかけて食べる和菓子です。
香ばしいきな粉とコク深い黒蜜が
絶妙に合わさり、
山梨の代名詞的存在として親しまれています。
>歴史<
武田信玄にちなんで名付けられたとされ、
節句などの行事でもよく食べられています。
>お店のこだわり<
桔梗屋
-
地元産の焙煎大豆から作るきな粉を使用
-
特製の黒蜜でより豊かな風味を引き出す
-
きな粉が舞いやすいので食べ方のコツを案内している店舗も
>お客様の声<
お土産にすると喜ばれる定番商品
栗きんとん(長野・岐阜)
栗の自然な甘さを堪能する秋の味覚
栗をベースに砂糖を加え練り上げる
シンプルな和菓子です。
季節限定(9月~12月頃)で販売する店が多く、
全国から注文が殺到します。

秋の訪れを感じさせる贅沢な味わいです!
>歴史<
-
江戸時代から栗の産地として知られる
長野・岐阜で育まれた逸品で、地元の秋の風物詩です。
>お店のこだわり<
竹風堂
-
長野県の自然豊かな環境で育った栗を使用
-
素材の風味を最大限に生かす製法で、濃厚な栗の味が特徴
-
お土産や贈答品としても評価が高い
小布施堂
- 創業百年以上の老舗
- 地元の栗を厳選し、職人が昔ながらの製法で練り上げる
- 栗きんとん以外の栗スイーツも充実
安倍川もち(静岡県)
きな粉と黒蜜が引き立てる餅の柔らかさ
もち米を使った柔らかい餅に、
香ばしいきな粉と黒蜜をまぶした和菓子です。
素朴な甘みが特徴で、
静岡市を中心に名物として親しまれています。
>歴史<
徳川家康が静岡を訪れた際に
振る舞われたという逸話があり、
江戸時代から続く伝統の味です。
>おのこだわり<
竹風堂
- 地域に根ざしたお菓子作りを続ける老舗
- レモンの風味を最大限に引き立てる餡が人気
- しっとり生地と爽やかな餡のバランスが評判
やまだいち
やまだいち
- 創業100年以上の老舗和菓子店
- 厳選されたもち米を使い、手作業で仕上げる
- きな粉の焙煎度にもこだわり、香りが際立つ
鬼まんじゅう(愛知県)
サツマイモの甘さを活かしたゴロゴロ食感
小麦粉とサツマイモを使用した蒸し饅頭で、
ゴツゴツした見た目が鬼の顔を
連想させることから名付けられました。
サツマイモの自然な甘さと
もっちり生地の組み合わせが特徴です。
地元ではおなじみの!
- 戦後の昭和期に広まった郷土菓子です。
秋から冬にかけて特に人気が高まり、
地元では家庭で作られることも多い一品です。
>お店の特徴<
梅花堂
- 名古屋で有名な鬼まんじゅうの名店
- 1日に1,000個以上売れることもあり、予約必須
-
ホクホクのサツマイモがたっぷり
筒井松月
- サツマイモの塊がゴロッと入る
- もっちり生地と甘さ控えめのバランスが好評
- 新鮮なサツマイモを使い、香りも抜群
まとめ
中部地方には、
地域の気候や食文化を
反映した魅力的な和菓子が数多く存在します。
保存食としての歴史をもつ笹団子や、
秋限定の栗きんとんなど、
その土地ならではの風土が
詰まった味わいを楽しめるのが魅力です。
旅行の際にはぜひ老舗を訪ね、
その場で味わってみてください。
お取り寄せも検討すれば、
自宅で各地の和菓子文化を堪能できます。
>mochimoji編集部より<
今回ご紹介した和菓子は、
それぞれの県が育んだ
素材と職人技が光るものばかりです。
口コミでも高評価の店舗が多く、
現地でしか味わえない
限定品や季節限定品も豊富にあります。
ぜひ、旅の計画を立ててみてください。