“東京一小さい製餡所”の情熱と挑戦
・70年続く伝統
三代にわたる家族経営が支える、長年培った“味”と“技”
・豆の選別への徹底したこだわり
産地名に頼らず、その年の最良の原料を厳選
・職人技×最新の取り組み
深夜からの炊き上げ作業や細やかな温度管理と、
変化を歓迎する柔軟な経営姿勢
・目指すは「日本一のあんこ」
東京一小さい製餡所だからこその結束力と挑戦心
今回は世田谷区にある「望月製餡所」を訪れました。
深夜からはじまるあんこ作りや、
こだわり抜いた豆選定など、
長年受け継がれた技術と情熱が
詰まった現場の様子をお届けします。
望月製餡所とは
「東京で一番小さい」からこそ、
一点集中の強みが生まれる。
世田谷区の住宅街の
一角にある小さな製餡所
それが「望月製餡所」です。
創業から70年、
三代にわたってあんこ製造
一筋で歩んできました。
サイズは小さいものの、
深夜から行われる
緻密な炊き上げ工程や、
家族経営だからこそ
守り抜いてきた伝統的な技術が、
多くの菓子店やパン屋を支えています。
家族経営の強みと苦労
![]()
>複雑でも“家族”だからこそできること<

「昔ながらの製法を続けるか、
新しい方法を試すか。
家族だから意見がぶつかることも多いですが、
“最高のあんこを作る”
という目的が同じなので、
最終的には一致団結できます。」
-
伝統の継承:二代目から三代目へ受け継がれる
“あんこ作りの秘訣”
-
柔軟な決定:小さな規模だからこそ、
新しいアイデアをスピーディーに反映
-
支え合いの姿勢:「難しいからこそ支え合う」
家族ならではの一体感
家族経営特有の悩みや葛藤がありながらも、
そこから生まれる結束力や気配りこそが、
望月製餡所の強みです。
あんこ製造の工程と職人技
>細やかな作業が生む最高の味<
製造は朝早くから行われます。
時間帯 | 作業内容 |
---|---|
深夜1:30~ | 豆の炊き上げ開始。火加減や水量をこまめに調整 |
早朝~午前 | 炊き上がった豆を、つぶあん・こしあんなどに加工 |
-
温度管理の難しさ:日々の気温や湿度の変化で
豆の炊き上がりが左右される
-
タイミングの見極め:豆が割れず、
雑味が出にくい絶妙な瞬間を逃さない

毎日のように同じ工程に見えますが、
外気や豆の状態が微妙に違うんです。
そこを見極めるのが
腕の見せどころですね。
豆の選定と製法へのこだわり
>ブランド名に依存しない、本当に良い豆を選ぶ<
望月製餡所では、
“年によって最適な豆の産地が変わる”
と考え、原料の状態を実際に
"目"で確かめながら厳選しています。
また、量より質を重視するため、
豆の処理は豆に負担をかけないようにして
何度も再処理して
“無理に量を増やす”
ようなことは行わない方針です。
一般的には再処理回数を増やすと歩留まりが上がる
必要以上の再処理は行わない
新しい取り組みと社員のやりがい
>自由に意見が言えて、挑戦できる風土がある<
三代目の経営になってからは、
社員のアイデアを積極的に
取り入れるようになり、
新フレーバーや新商品などの
チャレンジが広がっています。
-
職場の雰囲気:明るく前向き
-
機械化と手仕事のバランス:必要な部分には機械を導入し、
品質や衛生管理を安定化
-
達成感と充実感:自分の提案が形になる喜びが、
社員のやりがいにつながっている
三代目が描く未来への展望

東京一小さい製餡所やけど、
日本一おいしいあんこを作る
じゃなきゃ面白くないでしょ
三代目は、家族が築いてきた
歴史と技術を守りながら、
さらに上を目指す姿勢を崩しません。
-
老舗の技 × 新しい発想:和菓子だけでなく、
パンや洋菓子向けにも幅広く対応
-
地域と全国への発信: オンラインでも購入できる
取り組みを強化し、より多くの人に“美味しさ”を届けたい
-
家族経営の枠を超えた挑戦:製餡所の“小ささ”を逆手にとり、
機動力や柔軟性を生かして“日本一のあんこ”を追求
店舗情報
店舗名 | 望月製饀所 |
---|---|
所在地 | 東京都世田谷区用賀2-28-19 |
電話番号 | 03-3700-4568 |
サイト | https://mochizuki-seian.co.jp/ |
SNS |
望月製餡所のあんこは、
卸だけでなく小ロット注文にも対応しています。
さらに、季節限定のあんや
オリジナルブレンドなど
幅広い商品を取り扱っているので、
新商品開発を考えている
和洋菓子店・パン屋の方にもおすすめです。
【まとめ】
小さい規模に秘められた
“大きな情熱”
深夜から始まる炊き上げ作業や、
こだわりの豆選び、
家族経営ならではの情熱と結束力は、
小さな製餡所の規模をはるかに
超えるパワーを感じさせます。
もし「最高のあんこ」を探しているなら、
一度 “東京一小さい”製餡所の扉
をのぞいてみてください。
情熱と技術が、
きっと新しい発見をもたらすはずです!